こんばんは しんちゃんです。
今回も「気になったけど採用しなかったシリーズ」第5弾の全館さらぽか空調について書いていきます。
全館さらぽか空調については前回・前々回と書いていきましたが、
今回が最後になります。
最後は全館さらぽか空調のデメリットについて書いていきます。
目次
デメリット① オプション費用
まず全館さらぽか空調を採用するにあたってのデメリットは「オプション費用」だと思います。
私が仮契約した2019年9月の全館さらぽか空調のオプション費用は、
1坪あたり1.5万円でした(ちなみに、ハイドロテクトタイルは1坪あたり1.3万円です)。
約30坪の家なら45万円の高額オプションです。
このオプション費用をどのように見るかは、人それぞれだと思うのですが結構な金額だと思います。
「45万円で夏も冬も快適に暮らす事が出来るなら安いもんだ」という考えも分かります。
私も快適に暮らす事が出来るのなら、45万円という金額は高額なのですが仕方ない出費なのかなと思います。
・・・そのように考えていた時もあったのですが、色々調べていくと、「高気密・高断熱の家ならエアコン1台で家中快適に出来る」というのをよく見かけました。
言葉を聞いただけでは、ほんとに大丈夫なのかなと思ってしまいますが、高気密・高断熱の家っていうのがどのような家なのかしっかり調べていくと、確かにエアコン1台でも大丈夫なんじゃないかなと思えるようになってきました。
エアコン1台で夏を快適に出来るのなら、高額オプションである全館さらぽか空調を採用しなくてもいいんじゃないかと思うようになったのが、全館さらぽか空調を採用しない結論になった理由の1つです。
デメリット② ランニングコスト
先程のオプション費用というのは、「イニシャルコスト」とも言います。
イニシャルコストとは、初期費用です。
これに対して、「ランニングコスト」というのもあります。
全館さらぽか空調はランニングコストが高いというデメリットもあります。
ランニングコストとは、使い続けるために必要となる費用(電気代など)やメンテナンス費用(故障した時の費用など)の事です。
まず、全館さらぽか空調のデシカント換気システムが電気代が高いです。
除湿をするという機能は電気代が高いんです。
エアコンも除湿出来るのですが(除湿でなくても冷房でも除湿はしてくれます)、電気代は安いです(矛盾しているようにも思えますが)。
一条工務店側も電気代が高い事は分かっています。
なのでごまかすように次のように表記してあります。
「エアコン除湿と比べて、ランニングコストは約2分の1」
とハッキリ表記しています。
これだけ見たら、全館さらぽか空調のデシカント換気システムが電気代も安いし絶対にいいじゃんと思えるのですが・・・
このエアコンは、「再熱除湿」で稼働させた場合です。
風量最大の冷房よりも再熱除湿での稼働の方が電気代は高いです。
再熱除湿とは、簡単に書くと、温度を下げずに除湿だけしてくれる機能です。
除湿運転をしても温度は多少下がります。
再熱除湿は梅雨の時期など低温多湿の状態の時に使用するといい運転モードです。
電気代も高いし夏の暑い時期に再熱除湿は使用する事は少ないです。
そのエアコンの運転モードの中で一番電気代が高い再熱除湿と全館さらぽか空調のデシカント換気システムの電気代を比べる事自体がおかしいと思います。
このパンフレットにはきちんと「再熱除湿エアコンと比べると」と書かれているので間違いではないのですが、あえて冷房ではなく再熱除湿で比較しているのだと思います。
夏メインで使用するのは「冷房」です。
冷房と全館さらぽか空調のデシカント換気システムを比べたら、エアコンの方が圧倒的に電気代は安くなります。
あと、月々の電気代だけではなく、将来のメンテナンス代も気になりました。
何が気になったのかというと、各部屋に設置されているサーキュレーターです。
機械はどうしても約10年ぐらいで壊れてしまいます。
その機械のサーキュレーターが1つではなく、各部屋に設置されています。
このサーキュレーターの故障した時の交換費用は結構な金額になると思います。
エアコンなら、エアコン1台交換するだけです。
費用はそこまでかかりません。
この月々の電気代だけでなく、将来のメンテナンス代も気になる部分が、全館さらぽか空調を採用しない結論になった理由の1つです。
デメリット③ 結露
今までのデメリットも採用しない結論になった理由になるのですが、一番の理由は、「結露」です。
ずっとD担当から言われて気になっていた、グランセゾンで全館さらぽか空調を採用する事が出来ない理由、それが結露問題です。
「グランセゾンで全館さらぽか空調を採用すると結露する危険性があるので採用する事は出来ないのです」
確かに、i-smartとグランセゾンでは断熱構法が違います(i-smartは付加断熱、グランセゾンは内断熱のみ。断熱材の種類も違います)。
i-smartの方が断熱性能はいいです。
家を建てた当初はいいのですが、何十年と住んでいったらどうなるのかと疑問に思います。
家の性能も経年劣化で悪くなっていくのではないでしょうか(気密性は悪くなります)。
そうなると、何十年後には全館さらぽか空調が使えなくなるのではないでしょうか。
使えるにしても、床の壁の中が結露で腐ったりカビが発生したりするのではないでしょうか。
この「結露」についての不安が全館さらぽか空調を採用しない結論になった1番の理由になります。
最後に
「全館さらぽか空調」について3部に亘って書いてきました。
私の結論は「全館さらぽか空調は不採用」だったのですが、システムは画期的ですごいと思っています。
結露については、床暖房は大丈夫なのかなと考える部分もありますが、これは標準採用なので仕方ありません。
外す事は出来ないシステムですから。
全館さらぽか空調を採用しなかったので、エアコンで全館除湿を可能にしなければいけません。
2階に設置したエアコン1台での全館除湿が目標ですが、果たしてうまくいくかどうか。
ダクトなどでエアコン1台の空気を各部屋に送る事が出来ればいいのですが、一条工務店にはそのようなシステムはありません。
夏にエアコン1台で全館除湿出来るように間取りをシンプルに考えたつもりなのですが、日射遮蔽など問題も山積みです(東西北側に窓を設置し過ぎたのも問題です)。
エアコン1台で全館除湿出来るのかどうかについては、家が完成して住み始めてからブログで書いていこうと思っています。
全館さらぽか空調を採用しておけばよかったと後悔する日もあるかもしれません。
どうなるでしょうか・・・
最後まで読んで頂きありがとうございました。